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アルデッシュ渓谷の鍾乳洞

前回お話した通り、今回は大聖堂(教会堂)訪問だけじゃなく、色んな事を楽しんできた。いくつかご紹介させて頂こうと思うが、まずは鍾乳洞見学から。

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~サン・マルセル鍾乳洞のリムストーンとリムプール~

日本では殆ど知られていないと思うが、フランスには物凄く沢山の鍾乳洞があり、多くは南仏に集中している。今回訪れたのは、アルデッシュ渓谷に点在する鍾乳洞。アルデッシュ渓谷は、石灰岩地層が30km以上に亘り削られてできた渓谷で、有名な観光名所となっている。

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~アルデッシュ渓谷(1)~

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~アルデッシュ渓谷(2)

ご存じの方も多いかとは思うが、石灰岩地層は昔海であったところで、サンゴや貝などが堆積してできた地層だ。石灰岩には方解石(小学校の理科の実験でやった、複屈折をする鉱物)を50%含む。方解石の組成は炭酸カルシウムで、雨水に溶ける。雨水に溶け地層は地下に空洞を作る。空洞が出来ると、その後滲みだしてくる雨水の中の炭酸カルシウムが再結晶化する。これが鍾乳石で、天井や壁、地盤にこれらの再結晶生成物が見られる洞窟を鍾乳洞と言う。なお、厳密に言うと、鍾乳石は天井から垂れ下がったもの、天井からの水滴により地面から上に伸びるものが石筍、鍾乳石と石筍が繋がったものを石柱と呼ぶ。

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~オルニャック鍾乳洞の滝のような鍾乳石群~

実は、私は小さい頃、鍾乳洞が大好きで、中高校生の頃、日本の殆ど有名な鍾乳洞を訪ねて回った。あの地下に繰り広げられる神秘的で美しく雄大な世界にすっかり魅せられ、その頃は鍾乳洞見学が一番の趣味だった。大人になっても子供の頃のワクワクする思いは消えず、今でも鍾乳洞に行くのはかなり楽しみだ。

さて、今回行ったのは、アルデッシュ渓谷の中で最も大きいオルニャック鍾乳洞(Aven d'Orgnac)とサン・マルセル鍾乳洞(Grotte de Saint Marcel)。

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~オルニャック鍾乳洞内部(1)~

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~オルニャック鍾乳洞内部(2)~

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~オルニャック鍾乳洞内部(3)~

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~オルニャック鍾乳洞内部(4)、お皿を積み重ねたような鍾乳石が特徴~

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~オルニャック鍾乳洞内部(5)、大きな松ぼっくりを冠したような石筍~

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~オルニャック鍾乳洞内部(6)、壁一面の鍾乳石~

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~オルニャック鍾乳洞内部(7)~

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~オルニャック鍾乳洞内部(8)~

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~オルニャック鍾乳洞内部(9)~

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~オルニャック鍾乳洞内部(10)~

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~オルニャック鍾乳洞内部(11)、最奥部のホール、かなり大きな鍾乳石~

オルニャク鍾乳洞には、日本の鍾乳洞ではまず見られない非常に大きな鍾乳石が沢山存在する。中でも変わっているのは、お皿を何枚を積み重ねたような石筍が多数見られること。これは、天井から地面までの距離が長く、水滴が落ちた瞬間に大きく横に弾けるため、横に広がって方解石が再結晶化していくからだそうだ。

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~サン・マルセル鍾乳洞、入口付近の大きな鍾乳石~

次はサン・マルセル鍾乳洞。

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~地下水流に削られた跡がはっきりと残っている~

こちらも総全長57km(ちなみに日本最長は岩手県にある安家洞で23km)と大きく、壁面には地下水により削られた跡がかなりはっきり残っており、鍾乳洞生成当初の地下水流の激しさを物語っている。

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~鮮やかな鍾乳管~

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~大ホールの鍾乳石群~

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~壁一面の鍾乳石~

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~最奥部

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~リムストーン(プール)のライトアップ(1)~

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~ライトアップ(2)~

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~ライトアップ(3)~

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~ライトアップ(4)~

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~ライトアップ(5)~

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~ライトアップ(6)~

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~ライトアップ(7)~

ここの最大の見所はリムストーンと呼ばれる棚田のような変わった鍾乳石。これは洞床の傾面に沿って水が少しずつ流れて棚田のような水たまりが形成されたもの池の(ようになったものをリムプールという)で、日本では秋吉洞の「百枚皿」が有名。真っ暗闇の中、緑や青、黄と色彩を変えてのライトアップはとても幻想的で美しかった。


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南仏でのバカンス

今年の夏休みは南仏のプロヴァンスに行ってきた。

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~ポン・デュ・ガールの水道橋~

今回は移動して色々見て回る旅ではなく、ゆっくりと休息することを目的として、一軒家を借りることにした。一週間ずつ、前半後半で違う一軒家を借り、計2週間の休暇。その間、近隣のワインの造り手訪問や、村巡りなどを楽しんだ。

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~南仏の「赤い村」ルシヨン~

残念ながら、プロヴァンスには見どころのあるゴシックの大聖堂は無いのだが、ロマネスク教会の宝庫なので、これらもいくつか訪ねて回った。振り返ってみるとあっという間だったが、久し振りにフランスの田舎の良さを満喫できた休暇だった。

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~最初の一週間に借りた一軒家~

色々とご紹介したいと思うが、まずは滞在した一軒家から。こちらでは、長期間の休暇取得が可能(2週間でも短い方)なので、ホテルと転々とするのは大変かつコストもかかることから、短期貸のアパートや一軒家を借りることが多い。ただ、お得な物件は一年前から予約が埋まってしまうので、相当前から計画を立てる必要がある。私も今年の始めには予約をしたのだが、それでも、探すのに結構苦労した。

最初の一週間はアヴィニョンの東にあるカルパントラという町の外れにある一軒家。子供達が退屈するだろうと思い、プール付の一軒家を借りたのだが、大当たりで非常に快適だった。

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~プールもあり子供達も大満足だった~

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~サロン~

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~サロン(2)~

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~キッチン~

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~子供部屋~

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~親の寝室~

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~壁には詩が書かれている~

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~こちらにも~

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~庭のテラスで食事を楽しんだ~

家も大きく、設備も全て整っているし、ジャグジーやサウナも付いている。また、庭には大家の葡萄畑が広がっており、いかにも南仏、という雰囲気の中で休暇を始めることができた。子供達は暇があればプールで遊び、親はたまたま近くに休暇で来ていた知人とテラスでバーベキュー&地元のワインで乾杯、と、とても楽しい一時を過ごすことができた(ただ、かなりワインを飲み過ぎ、翌日午前中動けない日も何日かあったが)。

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~後半の一軒家~

前半の一軒家の印象があまりに良かったので、後半の家にはがっかりしてしまうんじゃないか(プールも無いし、値段もこちらの方が安い)と心配していたのだが、こちらもとても素晴らしい一軒家だった。

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~大きく広い庭~

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~庭(2)~

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~庭(3)~

場所はカルパントラから南に10km程のところにある、La Roque sur Pernesという、小高い丘と言っても良い位の、高さ300m程の小さな山の頂上にある、とても小さな村の、そのまた一番高台にある一軒家。

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~玄関から地下に入る寝室~

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~サロン(1)~

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~サロン(2)~

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~センスの良い照明~

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~キッチン~

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~キッチン(2)~

石壁の古い民家だが、芸術家である大家の手が入った内装はとてもセンスが良く、かつ田舎の簡素さも残しており、実に居心地が良かった。また、山の斜面に建っているので、玄関から入って地下に寝室があったり、キッチンの奥に2階の寝室に上る階段があったりと、ちょっとした迷路にようになっており、とても面白い構造をしていて最後まで飽きがこなかった。

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~2階の寝室~

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~2階の寝室横にあるこじんまりしたテラス~

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~テラスからみた夕景色~

屋上にはちょっとしたテラスがあり、夜には虫の鳴き声以外聞こえない中、満天の星空を眺めることができた。庭もとても広く、ここでも朝食やバーベキューなどを楽しむことが出来た。こちらの一軒家は特に気に入ったので、サイトを以下にご紹介させて頂く。
http://www.homelidays.com/hebergement/p6675671


スペイン旅行(2012年夏)

今年の夏休みはまたもやスペインに行ってきた。目的地はマヨルカ島。

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~マヨルカ島のパルマ大聖堂~

以前から他の大聖堂の紹介で再三に亘り引用しているパルマ大聖堂を改めて見に行くことと、ゴシック大聖堂巡りだけでは子供達からブーイングが出るので、地中海での海辺のバカンスも満喫できる所、ということでマヨルカ島に決まった。だが、これだけだと(私だけだが)ちょっとつまらないので、バルセロナ経由、フェリーで行くことにして、行き帰りに色々と見て回ることにした。計10日間、かなりハードスケジュールで疲れはしたが、充実した旅だった。一番の収穫は、パルマ大聖堂ではなく、バルセロナで10年振りに見た、ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂。本当に、本当に、素晴らしかった。詳しくは改めてご紹介させて頂くが、その他にも、美味しいスペイン料理やパラドール等、大好きなスペインを改めて堪能し、やっぱり自分はスペインが好きだなあ、ということを確認もできた旅だった。

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~ガウディのカサ・バトリョ~

道中色々面白いことや予想外の出来事もあったが、一番は往路フランスからスペインに入る時に出会った大火事だ。パリからスペインへの中継点として一泊したトゥールーズを朝出発し、午後一番位にはバルセロナに着けるかなと思い、国境付近の都市ペルピニャンを過ぎ、高速でスペインを目指していたら、急に大渋滞になってしまった。で、高速が閉鎖されており、降ろされると、今度は逆方向の高速に警察の誘導で勝手に乗せられてしまう。「なんだ、なんだ」と思って次の出口迄走り、高速を降りようとすると、今戻ってきた分の料金を払え、と言われるではないか。「勝手にUターンさせられたんだぞ」と言っても聞く耳持たず。高速閉鎖の理由を聞くと、ピレネーの向こうで何やら大火事が起こっているとのこと。一体何が起こっているんだ?と思い、一般道で抜けようとしても、こちらも閉鎖されている。仕方無いので、海沿い迄出て、曲がりくねった道を時間を掛けてようやくスペインに入り、バルセロナ方面に向け走っていると、内陸方向にとてつもない大きな煙が上がっている。

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~車窓から見た煙、これだけだと雰囲気が伝わらないが、とてつもなく大きな煙が空を満たしていた~

閉鎖の理由はこれか、と思ったものの、事故なんかのレベルではない。かつ何箇所からも大規模な煙が上がっている。これでは流石に一帯近づけないな、と思いつつ、何が原因なんだろう?とちょっと不安になってきた。ひょっとしてテロか?なんて話をしながら予定より4時間位遅れて夕方バルセロナに到着、新聞を見てみたら、前日夜に山火事が発生し、なんと1万4千k㎡も焼き尽くす、スペインでは25年振りの大火事だったそうで、その煙はバルセロナ迄届いた、と報道されていた(確かに空が快晴のはずなのに、うっすら靄がかかったようになっていた)。相当遅れはしたものの、こんな大惨事だったとは知らなかったので、巻き込まれなくて良かった、と安堵した次第だ。

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~ショパンとジョルジュ・サンドが愛の逃避行をした、マヨルカ島バルデモサ修道院の幻想的なステンドグラス~

他にも色々あったが、それは次回以降、例の如く、日程に沿ってゴシック建築をご紹介させて頂く時に触れさせて頂こうと思う。

ピレネーでのスキー休暇

少し前になってしまったが、年末の冬休みにピレネーの雪山に行ってきた。

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~借りたシャレーのバルコニーから見たピレネーの山々~


休暇の度にゴシック建築を見る旅行を計画する私に子供達からクレームがつき、仕方なく、行き先を雪山に選んだ。最初はアルプスに行こうと思っていたのだが、決めた時は既に遅し、どこもかしこも予約で一杯だ。こういう時、本当にフランス人というのは休暇のことが人生にとって一番大事で、仕事なんて5か6の次位なんだな、と思い知らされる。日本人だと大体、仕事の予定がある程度決まってから休暇の日程を決めるが、フランス人は全く逆で、休暇の日程を決めてから、仕事の段取りを決める(3カ月後のこの3週間は休暇だから、こんな仕事はできない等)。なんていい加減なやつらだ、と思う反面、こんな生き方ができたらストレスもたまらず、楽しい人生だなあ、と羨ましくも思ったりする。

で、行き先をどこにしようかと考え、折角行くなら、ピレネー山脈を越えれば一泊でもパラドールに泊まれる、とピレネーに行くことにした。あまり知られていないが、ピレネーも結構スキーリゾート地として有名で、2000m級の山がいくらでもある。おまけにアルプスに比べると知名度は低いので、人も少ないし、安い。ということで、行き先はピレネー、場所は写真で見て可愛いシャレーの連なる様が美しかったギュゼ(Guzet)という小さな村に決めた。ここのシャレーの一つを1週間借りる、というわけだ。

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~村の斜面に可愛いシャレーが連なる~

スキー用の用具なと、トランクに一杯詰めて出発。途中高速ではかなりの雪が降り、スリップして路肩に乗り上げえいる車などを横目で見て、慎重に車を飛ばし、なんとが夕方に目的地に到着する。ここで管理人と待ち合わせをしていたのだが、待ち合わせ場所が分からず、右往左往している内に、大変な目に逢ってしまった。道脇の雪に車輪が乗り上げ、車が全く動かなくなってしまったのだ。雪山の運転は初めてだったので、ちゃんとチェーンも巻いて行ったのだが、完全に乗り上げてしまうと役に立たない(ただ、管理人さんが言うには、単に運転の仕方が慣れていないだけだそうだが)。結局2、3時間立ち往生した結果、管理人さんに助けてもらってなんとか脱出、ようやくシャレーの前にたどり着くことができた。雪山の運転は恐い!これが今回の旅行で学んだ一番のことだ。


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~1週間お世話になったシャレー~

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~中はちゃんと暖房も効き快適~

幸い、シャレーは大きく清潔、屋根裏部屋に寝室などあり、ハイジの家のようで、子供達も大喜びだった。翌日より、雪山でスキーを楽しむ。と言っても、私も妻もあまりスキーの経験はなく、子供は初めて。ただ、このギュゼは初心者向けのスキー場なので皆楽しむことができた。初めて見る一面の雪景色に子供達は大はしゃぎ。

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~最初の内は雪に寝転がり遊んでいるだけだった~

子供達は最初はスキーは恐く、ソリなどで遊んでいたのだが、インストラクターに個人レッスンをしてもらううちに段々慣れてきて、二人とも帰るころにはなんとか緩い斜面なら滑ることができるようになった。

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~ようやくなんとか滑れるように~

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~ただ娘の方は真っすぐ降りるだけ~

また、このギュゼという村、本当に綺麗だった。南向けの斜面にとんがり屋根のシャレーが所狭しと並び、その間を埋めるように大きなもみの木(?)が茂り、誇張ではなくアニメのハイジの村の世界だった。

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~夕闇の下りてきた山々~

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~夜になるとシャレーからの明りと夜空の月と星が見えるだけ~

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~月明りが綺麗~

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~こちらは夜明け前の月、静寂~


こんなところに夏に来て毎日ハイキングなど楽しむのもいいな、と思った。あと、雪山の運転に恐れをなした私は楽しみにしていたピレネー山脈を越えてのパラドールの一泊旅行は断念せざるを得なくなった。まあ、たまには子供のための旅行もしておかないとゴシック建築目当ての旅行を家族から全面却下されてしまうので、今回は良しとしよう。あと、最後に家の写真を1枚。毎年クリスマスになるとこちらでは本物のもみの木を買って飾り付けをする。家族でどの飾りをどこに付けるか話しながら自分の家だけのクリスマスツリーを作る。これは何歳になっても楽しい行事の一つだ。

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~今年(もう去年だが)はこんなクリスマスツリーになった
プロフィール

クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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