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Volnay村の葡萄収穫(2013)

少し前になってしまったが、今年も例年通り、家族付き合いをしているブルゴーニュはヴォルネイ村のRossignolおじさんの葡萄畑収穫の手伝いに行ってきた。

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~色付いた葉と葡萄の房~

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~収穫量は~

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~例年並みにはなったとのこと~

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~また今年も子供が隠れて葡萄にむしゃぶりついていた~

今年は、6月迄本当に寒く、かつ大雨や雹が頻繁に降ったので、2001年に収穫に参加して以降、一番悪い年になるのでは、と思っていたのだが、7月から9月末迄、それ迄の分を取り戻すように暑さが続いたので、最終的に例年並みの年となったようだ。収穫量もそれなりとなり、良かったと思っていたら、2010年から厳しい年が続いているので大変だ、とのことだった。確かに、3年に一回位は質も量も当り年とならないと、生活の糧としている造り手にとっては厳しいのかもしれない。でも、彼のワインは当り年でなくても、30年位は平気で熟成します。

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~今年のハロウィーンのかぼちゃ~

ちなみに今年のハロウィーンのかぼちゃはこちら。今年は息子のデザインです。

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ロシニョールおじさんのワイン(2012年葡萄摘み取り)

随分と長い間ブログの更新を行わなかった。仕事があまりに大変で気持ちに余裕がなかったことが原因だが、それではいけないと思い、ようやく筆を取ることにした。そういえば夏休みにスペイン旅行に行ってからもう3ヶ月近くも経ってしまった。滞在した町々で見た大聖堂の感動も記憶の底に霞み始めてきている。感動が思い出に変わってしまわない内に記録に留めておかないと。

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~ロシニョールおじさんのDomaineとヴォルネイの一級畑~

とは言うものの、今日はスペイン旅行記の続きではなく、ブルゴーニュの大好きなワインの造り手ロシニョールおじさんのところでの収穫手伝いの話。去年も書いたが、ロシニョールさんのところには家族と知人達とで毎年収穫の手伝いに行っている(と言っても半日だけの、向こうからしたら手伝いにもならない単なる迷惑なだけなのだが)。

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~毎年摘み取りを手伝いに来るフランス人達~

今年は春から夏にかけては本当に天候が悪かった。気温がずっと上がらず、雨が多く、雹まで降った。夏になっても寒い位で、今年の葡萄はだめだな、と思っていたら、9月になってから、真夏のような暑さがやって来た。最後の最後で盛り返した、というわけだ。

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~ヴォルネイ村名ワインの葡萄畑~

ただ、収穫前直前の一週間は天気がぐずつき、雨が降ったりしたので、心配しながら収穫開始日である9月22日の土曜日を待った。朝早くパリを出発、パリは天気が良かったので、これは大丈夫と思って期待して高速道路を走っていたら、ブルゴーニュに向かうに従ってだんだんと曇り空になって行き、とうとう雨が降り出してしまった。造り手のあるヴォルネイ村に到着した時には雨は止んでいたが、畑は泥でぬかるみ、10年振りの悪天候での収穫だ。

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~房が少なく、小さい~

収穫したのはヴォルネイの村名ワインの畑。足に10cm以上もへばり付く重い泥を拭いながら収穫を行
う。実を付けている葡萄の房が例年に比べ非常に少ない。ロシニョールさん曰く、夏迄の悪天候、特に雹にやられたことが大きかったとの由。収穫量は例年の半分だそうだ。ただ、味の方は吃驚する位甘い。収穫直前にやってきた遅過ぎる夏が、最後に葡萄に力を与えたようだ。子供達が葡萄が美味しいからか、手伝いもしないでずっと食べているので、ロシニョールさんから、午後の収穫の終わる1時間前に、「もう帰ってドメーヌで待ってていいよ」と言われてしまった。ロシニョールさん、ごめんなさい。

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~収穫した葡萄~

一足先に帰って靴の汚れを落とし、皆の戻ってくるのを待つ。恒例の、カーブでの試飲があるからだ。この日は今迄飲ませてくれなかった2009年を試飲させてくれた。大変天候に恵まれた年で、飲むのを楽しみにしていたのだが、通常は収穫後2年位してから売ってくれるのに、2009年は、「まだ早い」と言って、ずっと飲ませてくれなかったのだ。ずっと楽しみにしていたミレジム、さぞかし良い出来だろう、と期待していたのだが、期待を遥かに上回る味に吃驚してしまった。一番下のキュベとなる村名ブルゴーニュから飲ませてくれたのだが、この段階ですでにがつんとやられてしまった。まずもって立ち上がってくる香りが違う。果実の凝縮感を感じさせる甘い苺の香りなのだが、優しく感じるのではなく、力強く鼻腔を刺激する。このレベルのワインでこれ程の強い香りは本当に珍しい。そして口に含んで二度吃驚した。溢れんばかりの甘み、強いのだがブルゴーニュのしなやかさも十分兼ね備えている。これは凄い!と大感動してしまった。ここから一つ一つ上のキュベを試飲させてくれたのだが、どれも本当に素晴らしく、完全に参ってしまった。最後はヴォルネイの1級畑であるBrouillard(霧という意味、おしゃれな名前ですな)、これなんかは、もう、コート・ド・ニュイのヴォーヌ・ロマネ辺りの相当良い造り手の1級畑を持ってきても敵わないと思う。改めてロシニョールさんは本当に良い造り手だな、と実感させられてしまった。ただ、今飲むのであれば、一番美味しいのはボーヌ、果実の甘さと酸とのバランスが絶妙だった。

こういう経験が出来るのもフランスにいるからこそ。仕事のストレスなど溜めてないで、もっとプライベート生活を楽しまないといけない(とは言ってもそう簡単に割り切れるおのではないが)。次回からは、大変遅くなってしまったがスペイン旅行記の続きを綴りたいと思う。



ブルゴーニュ・ヴォルネイのワイン(Domaine Régis Rossignol)

今日は私のもう一つの趣味であるワインの話。
9月第一週の土曜日、ブルゴーニュにある、ヴォルネイ村のワインの造り手、Domaine Régis Rossignol Changarnierに葡萄収穫の手伝いに行ってきた。ヴォルネイVolnayのワインは、ボーヌの南にあるコート・ド・ボーヌに位置し、決して最高級の評価をされているわけではないが、その名の響きの通り、果実実豊かで繊細なワインを産出する。

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~ヴォルネイのワイン畑~

実はこのRossignol(ロシニョール)さん、-もう御年74歳のおじいちゃんだが、今でもとっても元気で矍鑠としている- とは家族ぐるみの付き合いをさせてもらっている。そして、私がフランスにずっと留まることを決めた理由の一つでもある人だ。

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~ロシニョールさんのカーブ~

少し昔の話をさせてもらうと、今でこそ、こうやってゴシック大聖堂のことばかり書いているが、10年程前、前回フランスに勤務していた時は、ワインの方にはるかに夢中になっていた。毎日ワインを飲み、気に入ったワインがあれば、造り手にすぐ電話し訪問する、という生活を送っていた。給料も全てワインに注ぎ込み、妻から、「ヨーグルトも買えない」と言われたこともある位ワインにはまっていた。

そうこうしているある時、職場の人がRossignolのワインを飲ませてくれた。当時の職場は、その辺のソムリエなんか相手にならない位ワインに詳しい人が沢山いた。「この造り手は本当に良い造り手だ」と言って飲ませてくれたのだが、その時は、4、5年経った位のワインだったが、酸が強く、タンニンも結構あり、あまり美味しいとは思わないな、というのが正直な印象だった。ただ、それからしばらく経って、彼の1971年のワインを飲む機会がったのだが、それを飲んだ時の感動は今でも忘れられない。既に30年位経っているにも拘らず、グラスに注いだ瞬間から、甘い濃いジャムのような強い香りが立ち上り、そして口に含むと香りの印象をはるかに上回る甘い味に、それこそ、金槌で頭を叩かれたような衝撃を受け、かつ、今でも若々しさを残しつつ、これこそ熟成されたワインの醍醐味とでも言うような味わいに、本当に吃驚し、今迄味わったことの無い感動を受けたのだった。

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~今年の葡萄、とっても甘い~

それからと言うもの、一ヶ月に一回位の頻度で訪れ、彼からワイン造りに関する考え方、大切な事、ブルゴーニュワインの伝統等、色々なことを教えてもらった。最初、彼の若いワインを飲んであまり美味しくない(今ではそんなことは全くなく、その頃は単にまだまだワインの味を分かっていなかっただけなのだが)と思ったのは、造ってすぐに美味しく飲めて10年位で下り坂になっていくワインではなく、何十年も成長を続けるワインを造っているからだったこと、そしてそれが、昔ながらのブルゴーニュワインの造り方なのだ、ということも教えてもらった。そうして1年も経つ頃、すっかり彼のワインに魅せられ、2001年の収穫の時に、「是非参加させて欲しい」とお願いして、初めて収穫というものを経験させてもらったのだ。それ以降、フランス以外の国で勤務した2年間を除き、予定があって参加できない年は除き、ずっと収穫にお邪魔させてもらっている。また、翌2002年には長男が生まれたのだが、フランスの名前に彼の名前であるRégisを付けさせてもらった。その後、一旦フランスを離れたものの、休暇の際には彼を訪れ、2005年に日本に帰るか、職を変えてずっとフランスに住むか悩んだ時、「これからの人生、ずっと彼のワインを飲んでいたいな」という思いも大きな理由の一つになり、フランスに留まる決断をしたのだ。彼は私の人生を変えた、とても大切な人になっている。また、自分と同じ名前の長男のことを、「俺の孫」と呼んで、とても可愛がってくれ、長男も彼のことを「フランスのおじいちゃん」と慕って会いにいくのをとても楽しみにしている。

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~ロシニョールさんの葡萄畑~

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~収穫した葡萄をドメーヌに持ち帰る~

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~ロシニョールおじさん~

ということで、今年も収穫に参加させてもらってきた。今年は初夏から夏前にかけ、結構かなり暑かったことから、かなり良い年とのこと。そして、黴もあまり付かず、例年より健全な葡萄が多いのも特徴で、質・量とも満足できる年になるだろうと思う。ワイン用の葡萄は、食べたことが無い人は意外に思うかも知れないが、食用の葡萄なんかよりはるかに甘い。アルコール発酵により糖を分解してワインにするのだから、相応の糖度がなければ一定水準以上のアルコール度数のワインができないので、甘いのは当たり前なのだが、一度ワイン用の葡萄を食べてしまうと、巨峰やマスカットなど、薄くて食べる気がしなくなる。かつ、彼の葡萄は、vendange verteと言って、選定により、一本の木からできる葡萄の房をかなり間引きするので、隣の畑なんかと比べても格段に甘い。ずっと中腰の姿勢で葡萄を摘み取るので、かなり重労働なのだが、秋の一日、美味しい葡萄を齧りながら収穫を手伝うのはとても楽しく、この時期、毎年待ち遠しい年中行事となっている。彼のワインに対する情熱、造り方、ワインの事などは、また次の機会にゆっくりお話させて頂きたいと思う。


プロフィール

クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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