スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ロシニョールおじさんのワイン(2012年葡萄摘み取り)

随分と長い間ブログの更新を行わなかった。仕事があまりに大変で気持ちに余裕がなかったことが原因だが、それではいけないと思い、ようやく筆を取ることにした。そういえば夏休みにスペイン旅行に行ってからもう3ヶ月近くも経ってしまった。滞在した町々で見た大聖堂の感動も記憶の底に霞み始めてきている。感動が思い出に変わってしまわない内に記録に留めておかないと。

P1000746.jpg
~ロシニョールおじさんのDomaineとヴォルネイの一級畑~

とは言うものの、今日はスペイン旅行記の続きではなく、ブルゴーニュの大好きなワインの造り手ロシニョールおじさんのところでの収穫手伝いの話。去年も書いたが、ロシニョールさんのところには家族と知人達とで毎年収穫の手伝いに行っている(と言っても半日だけの、向こうからしたら手伝いにもならない単なる迷惑なだけなのだが)。

P1000734.jpg
~毎年摘み取りを手伝いに来るフランス人達~

今年は春から夏にかけては本当に天候が悪かった。気温がずっと上がらず、雨が多く、雹まで降った。夏になっても寒い位で、今年の葡萄はだめだな、と思っていたら、9月になってから、真夏のような暑さがやって来た。最後の最後で盛り返した、というわけだ。

P1000737.jpg
~ヴォルネイ村名ワインの葡萄畑~

ただ、収穫前直前の一週間は天気がぐずつき、雨が降ったりしたので、心配しながら収穫開始日である9月22日の土曜日を待った。朝早くパリを出発、パリは天気が良かったので、これは大丈夫と思って期待して高速道路を走っていたら、ブルゴーニュに向かうに従ってだんだんと曇り空になって行き、とうとう雨が降り出してしまった。造り手のあるヴォルネイ村に到着した時には雨は止んでいたが、畑は泥でぬかるみ、10年振りの悪天候での収穫だ。

P1000738.jpg
~房が少なく、小さい~

収穫したのはヴォルネイの村名ワインの畑。足に10cm以上もへばり付く重い泥を拭いながら収穫を行
う。実を付けている葡萄の房が例年に比べ非常に少ない。ロシニョールさん曰く、夏迄の悪天候、特に雹にやられたことが大きかったとの由。収穫量は例年の半分だそうだ。ただ、味の方は吃驚する位甘い。収穫直前にやってきた遅過ぎる夏が、最後に葡萄に力を与えたようだ。子供達が葡萄が美味しいからか、手伝いもしないでずっと食べているので、ロシニョールさんから、午後の収穫の終わる1時間前に、「もう帰ってドメーヌで待ってていいよ」と言われてしまった。ロシニョールさん、ごめんなさい。

P1000741.jpg
~収穫した葡萄~

一足先に帰って靴の汚れを落とし、皆の戻ってくるのを待つ。恒例の、カーブでの試飲があるからだ。この日は今迄飲ませてくれなかった2009年を試飲させてくれた。大変天候に恵まれた年で、飲むのを楽しみにしていたのだが、通常は収穫後2年位してから売ってくれるのに、2009年は、「まだ早い」と言って、ずっと飲ませてくれなかったのだ。ずっと楽しみにしていたミレジム、さぞかし良い出来だろう、と期待していたのだが、期待を遥かに上回る味に吃驚してしまった。一番下のキュベとなる村名ブルゴーニュから飲ませてくれたのだが、この段階ですでにがつんとやられてしまった。まずもって立ち上がってくる香りが違う。果実の凝縮感を感じさせる甘い苺の香りなのだが、優しく感じるのではなく、力強く鼻腔を刺激する。このレベルのワインでこれ程の強い香りは本当に珍しい。そして口に含んで二度吃驚した。溢れんばかりの甘み、強いのだがブルゴーニュのしなやかさも十分兼ね備えている。これは凄い!と大感動してしまった。ここから一つ一つ上のキュベを試飲させてくれたのだが、どれも本当に素晴らしく、完全に参ってしまった。最後はヴォルネイの1級畑であるBrouillard(霧という意味、おしゃれな名前ですな)、これなんかは、もう、コート・ド・ニュイのヴォーヌ・ロマネ辺りの相当良い造り手の1級畑を持ってきても敵わないと思う。改めてロシニョールさんは本当に良い造り手だな、と実感させられてしまった。ただ、今飲むのであれば、一番美味しいのはボーヌ、果実の甘さと酸とのバランスが絶妙だった。

こういう経験が出来るのもフランスにいるからこそ。仕事のストレスなど溜めてないで、もっとプライベート生活を楽しまないといけない(とは言ってもそう簡単に割り切れるおのではないが)。次回からは、大変遅くなってしまったがスペイン旅行記の続きを綴りたいと思う。



スポンサーサイト
プロフィール

クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。