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スペイン旅行(その5)

今回の旅行の一番の目的であったセビリア滞在を終え、大変満足した気持ちでアンダルシア最後の滞在地、グラナダに向かう。

お目当てはアルハンブラ宮殿、イスラム建築の最高傑作として有名だが、セビリアのアルカサールを見て、これより素晴らしくはないだろうと高を括っていたのが大きな間違いだった。本当に大袈裟ではなく、ここ10年位はなかったような驚嘆の芸術作品に出会うことになる。

宮殿のすぐ近くにあるホテルにチョックインし、早速宮殿へ。ここは一日当りの入場制限をしているので、あらかじめインターネットでチケットを購入しておいた。入口付近にキャッシュディスペンサーのようなものがあり、ここで購入した際に支払をしたクレジットカードの番号を入力するとチケットが受け取れる仕組み。

生憎の雨の中、展望台などを早々に回り、見学のハイライトであるナスル朝宮殿へ。ここが実際に王たちが暮らしていたところ。入った最初の部屋から言葉を失ってしまった。なんという繊細な彫刻、装飾。セビリアのアルカサールよりはるかに洗練され、しかもスケールが桁違い。

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~コマレス宮~

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~青の淡い彩色が美しい~

通常、素晴らしい物に接すると賛辞の声を発するものだが、私も妻も無言。あまりの美しさに言葉が出ないのだ。ただただ、穴の空くほど対象物をじっと眺めるばかり。

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~セビリアのアルカサールにもあった夜空を模した天井、ただこちらの方がはるかに繊細~

迷路のような宮殿内を夢うつつのような気分で歩いていくと、ライオン宮に行き当たる。王族のプライベートな居住区であったそうで、装飾が一層洗練される。残念ながら、有名な中庭のライオンの噴水は修復中で見られなかったが、それでも中庭を取り巻く列柱と繊細な浮彫装飾の織りなす幻想的な雰囲気に、まるで別世界にでも迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ってしまう。

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~列柱を通して中庭を眺める~

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~中庭から上の列柱を見る~

そして、クライマックスの二姉妹の間へ。どのような言葉でも写真でも、この感動は伝えられない。人間として生まれて、美というものに関心を持っている人なら、一生に一度はここを訪れる価値があると思う。私は今まで、これほど、本当に人間が作ったものなのか信じられなかった芸術作品に出会ったことが無い。一体、どのような感性、創造性が、このような芸術作品を考え付くのか、また、どのような技術が、それを現実世界に生み出すことを可能にするのか。

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~二姉妹の間~

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~天井の鍾乳石を模した装飾、クリックして大きくして見て下さい、これでもまだまだ繊細さが伝わりません~

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~二姉妹の間、壁面(1)~

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~二姉妹の間、壁面(2)~

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~二姉妹の間、壁面(3)~

見学を終え、外に出た時は放心状態だった。一体、今見てきたものは何だったのだろう。本当にこの世のものだったのだろうか。それ程の思いだった。そして、この建築物は間違いなく生きていると思った。女性だ、気品のある、それでいて妖艶な魅力を湛えたイスラムの女性だ。過去、数多くの作家、芸術家がアルハンブラ宮殿に魅せられ、題材にしたのも良く分かる気がした。
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クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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