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シャルトル大聖堂(3)

シャルトルの町では、4月末から9月中旬迄の間、「Chartres en Lumieres(光のシャルトル)」というライトアップショーが開催され、25を超える歴史建造物が様々な色の照明で彩られる。大聖堂も当然対象となっており、西正面と北側翼廊入口を舞台に色彩のスペクタクルが毎夜繰り広げられる。ただ、前にも少し話したが、シャルトルと同様、通常のライトアップとは異なる趣向を凝らした光のショーを見せてくれる大聖堂は他にもあり、それぞれ、大変素晴らしいと感じるのだが、ここシャルトルのものにはあまり感動させられないのだ。どうもライトアップがシャルトル大聖堂の持つ雰囲気にそぐわない、けばけばしいものに感じられるからなのだが、これも一般の人々に見せてくれる大聖堂の姿の一つなので、参考迄に紹介しておきたい。

その前に、日暮れ前に撮った西正面の写真を以下に載せておく。

DSC02888.jpg
~工事の足場ですっかり覆われてしまった西正面~

一面に工事の足場が組まれ、美しい西正面がすっかり覆われてしまっている。前回シャルトル大聖堂を見に来たのがほんの1ヶ月程前だから、ごく最近のことだろう。大聖堂を訪れると非常に頻繁にこのような残念な姿に出くわす。数百年もの間、風、雨等の自然や、現在では、酸性雨や大気汚染にまで日々さらされているので、定期的な修復は必要であるし、そのおかげで変わりない大聖堂を見続けることができるのだが、こういった工事の進行の遅さには本当にうんざりさせられるのだ。2、3年覆いが被せられたまま、などというのはざらで、5年以上経っても元の姿にお目にかかれないこともある。こういった工事が原因で、今写真を撮りに行けない大聖堂が沢山ある。ランス、ブールジュ、クータンス、エヴルー等々。道路工事や建築工事から家の故障工事迄、フランス人の非効率さ(仕事のやる気のなさといった方が正確だろう)にはうんざりさせられることが多い。折角こんな素晴らしい文化遺産を沢山持っているのだから、修復工事は早く完了させ、一人でも多くの観光客を楽しませて欲しいと思うのだが(特に海外から旅行で来た人には数年に一度の、もしかしたら一生に一度のチャンスかもしれないのだから)。シャルトル大聖堂の工事完了は2011年6月と看板には書かれてあったが、果たしてたった1年で工事が終わるかどうか。はなはだ怪しいと思う。尤も、こういった状況は他の国でも似たり寄ったりで、私がフランス以外の国で最も美しいと思う大聖堂の一つにウィーンの大聖堂があるが、ここも5年位修復の覆いが被さったままで、なかなか行くことができずにいる。

愚痴が長くなってしまった。シャルトルの町のライトアップショーは大聖堂裏の庭園でも行われるため、普段は夜になると閉まってしまう庭園が開放される。おかげで、大聖堂内陣のライトアップされた姿を間近で見ることができた。

DSC02905.jpg
~ライトアップされた内陣後部~

夜が更けて、ライトアップショーが始まる。まずは北翼廊入口から。彫刻群が極彩色の照明で浮かび上がる趣向だが、正直、色合い、精緻さ共に、アミアン大聖堂のライトアップショーにはるかに及ばない。アミアンのライトアップは本当に近く迄寄って見ないと実際に色を塗ったのかどうか分からない位、緻密に計算されて照明が当てられているのだが、ここシャルトルのものは、遠くから離れて見ても照明を当てているということがすぐに分かってしまう。

DSC02908.jpg
~北翼廊入口ライトアップ~

続いて西正面のライトアップショー。音楽に伴い、抽象的な模様からステンドグラスを模したものまで、様々な光の幕が西正面に映し出される。いくつか写真を下に載せておくが、いかがだろうか。私には、あまり美しいと感じられない、安っぽいショーにしか見えないのだが。

DSC02938.jpg
~西正面ライトアップショー(1)~

DSC02949.jpg
~西正面ライトアップショー(2)、修復工事の足場のせいで中央の聖母の姿がはっきり見えない~

DSC02942.jpg
~西正面ライトアップショー(3)~

DSC02927.jpg
~西正面ライトアップショー(4)~

DSC02955.jpg
~西正面ライトアップショー(5)、これは簡素で綺麗~

そうは言っても、半年近くもの間、こういったショーを無料で提供してくれるのだから、やはりフランスはすごいと思う。初夏から夏にかけての、涼しい夜の散歩に格好の材料を提供してくれる。

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No title

クータンス様、こんばんは。今回の記事も興味深く拝見しました。
シャルトル大聖堂のライトアップ、確かにシンプルなものが一番綺麗かもしれませんね。
私はシャルトル大聖堂は昼間しか見たことがないのですが、何も手を加えなくてもそこにあるだけで人を感動させる力があの大聖堂にはあると思います。

それにしても、シャルトルも今は改修中なんですね…。
私が10年前にフランスに行ったときも、至る所で改修中で残念な思いをしたことがあります。
建築物を長く保たせるには仕方がないこととはわかっているのですが、やはり改修中のあの姿は…微妙です(苦笑)。
シャルトル大聖堂の改修工事も、予定どおり終了することを願っています。

Re: No title

せあらん様

コメント有難うございます。こんなマイナーな記事にもコメント頂き、大変嬉しく思います。
そうなんです、シャルトル大聖堂はやはり、そこにあるだけで人を感動させる何かを持っているんだと思います。
今も見てきて、書きたいなと思っている大聖堂がいくつかあるものの、日々に忙殺され中々書けていないのですが、せあらん様のように読んで頂ける方がいらっしゃると思うと頑張って書いてまた感想をお聞かせ頂きたいなと思います。この週末には追加したいと思いますのでまた是非お暇な時にでもお立ち寄り下さい。
プロフィール

クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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