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ポルトガル旅行(1)

夏休みを利用してポルトガルに一週間の旅行に出かけてきた。いつものことながら、小さい子供が二人いるので、パリから車で出発の、総計4千km超に及ぶ運転。大変疲れる旅ではあったが、私にとって初めてのポルトガルは、予想を遥かに上回る素晴らしい国で、洗練されたポルトガル・ゴシックの美しさのみならず、美味しい食べ物や自然など、非常に充実した旅行となった。

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~ポルトの町の夕焼け~

ポルトガルは、本当に物価が安い。食べ物はレストランの食事も含めて、フランスの1/3から半分程度だと思う。そして非常に食材が豊かだ。国の西半分が海に面しているので、魚介類が新鮮で美味しいのは勿論、肉や果物、ワインやパンに至る迄、あらゆる食べ物が安価に手に入り、料理のレパートリーも豊富だった。そして、短い滞在で決めつけるのは早計であることは重々承知しているが、出会った人々皆が穏やかで笑顔であった。また、ポルトガルに向かう途中、スペインを通過したのだが、たまたま聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路を車で通ることがあったが、非常に多くの、大きなバックパックを背負った巡礼者達とすれ違った。未だに聖地巡礼は当たり前のように行われているが、本当に50m間隔位で人が歩いており、これ程多くの巡礼者が、しかもこの極暑の中いるとは思いもよらなかった。全員がスペインのみで全行程800kmにも及ぶ長い道のりを歩いているわけではないと思うが、それぞれが一部なりとも、その自らの足で大地を踏みしめ、一歩一歩聖地に近付いているのだ。夜、旅籠に辿り着き、ささやかな食事と夜空の星で満たされる時、その人達の心は、どれ程の充足感で満たされることだろう。こうして車で巡礼者達を横目に見ながら通り過ぎ、快適なホテルでの滞在と美味しい食事を繰り返す自分の飽満の旅が恥ずかしくなってきたのを思い出す。旅を終えて帰路、車でパリに向かう途次、スペインやポルトガルの人々の豊かさについて考えていた。今では、南欧の近隣諸国と共に、PIIGS(ピッグス)などという屈辱以外の何物でもないレッテルを所謂先進諸国から押しつけられ、EUのお荷物のような扱いを受けているが、フランスやその他EUの主導国や日本、米などの国々と比べ、人々の生活や心は、一体、どちらの方が豊かなのだろうか。日本の個人の生活・幸福をないがしろにした社会のあり方に疑問を抱き、フランスでの人々の生活の豊かさに惹かれ、こちらに人生の軸足を置く選択をした私にとっても、ポルトガルの、そしてポルトガル人の生活の豊かさには、フランスと比べても尚、改めて考えさせられるものがあった。一度しかない残り少ない人生、楽しく、豊かに生きていきたいと改めて思わされた。

前置きが随分長くなってしまった。旅行の目的はポルトガルだったが、スペインを通過するのを利用し、往路2泊、帰路1泊のパラドール旅行も楽しんできた(パラドールのことは1月のスペイン旅行の記事をご覧下さい)。1泊目は、ワインで有名なリオハ地方にある、サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルザダという、サンティアゴ巡礼路にある小さな町のParador de Sto. Domingo Bernardo de Fresnedaというパラドール。昔の巡礼路の旅籠を改装した建物で、礼拝堂、回廊も備えている。左程規模も大きくなく、往時の建物、調度品がそのまま残されている。宿泊客も多くなく、ひっそりとしており、中世の世界にタイムスリップしたような感覚になる。

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~パラドール全景~

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~入口を入ると~

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~すぐ右手に礼拝堂の回廊があり、設置されたソファでゆっくり読書等できる~

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~趣きのあるサロン~


部屋には天蓋付きのベッド。うちは子供用にエキストラベットを追加しているが、スタンダードのダブルで割引料金利用だと90ユーロだ。フランスのシャトー・ホテルでは考えられない安さ。

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~ゆったりとした部屋~

夕食はいつもの如く、小さな子供を連れてのレストランは気を遣うのでバルへ。

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~歴史を感じさせるバル~

ここのバルも趣きがありとても良かった。料金も非常に安い。ワインは地方の美味しいリオハがグラスで1.9ユーロ。この値段だと、パリでは中華レストランの品種も分からないスーパーマーケットのワインでも飲めない。タパスも安くて美味しかったが特に絶品だったのがチョリソ入りのトルティーヤ。これがサンドイッチで出てきてすごいボリューム、卵の甘みの中にチョリソの辛みが絶妙に交じり、大変美味しかった。1000km近い車の運転の疲れも一気に吹き飛び、心地良い気分で旅の初日を終えることができた。

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~チョリソ入りトルティーヤ・サンドイッチ~
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No title

こちらでははじめまして!

素晴らしい旅のプロローグです。

旅に出るといろんなことが見えたり、考えたりしますね。

本場のトルティーヤ、フランスパンのように分厚いようです。
もしかしてパンの中にトルティーヤがはさまってるのですか?

この後のレポも楽しみです!

Re: No title

はじめまして。

コメント頂き、どうも有難うございます。

トルティーヤは本当に分厚く、サンドイッチのようにパンにはさまっておりました。単なるタパスと思い、これも含めて数品注文したのですが、これだけで満腹になる量でした。

また続きも載せていきたいと思いますので、お暇な時にでもご覧頂ければ幸いです。
プロフィール

クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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