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ランス大聖堂(2)(journée de patrimoine)

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~南翼廊から南塔を見る~

この週末はjournée de patrimoine(文化遺産の日とでも訳すのだろうか)だった。こちらに住んでいる人は良く知っていると思うが、毎年、9月中旬の土日に、全国の、普段は一般公開していない文化遺産が市民に無料で開放される。エリゼ宮や上院などは見学を希望する人達が長蛇の列を作り、人気のある名所は2時間、3時間待ちという状況になる。結構地方も一般公開する史跡・歴史建造物が盛り沢山であり、どこかゴシック大聖堂で普段は立ち入ることのできない所を開放しているところはないか、と探してみたら、ランス大聖堂の南塔に登ることができ、加えて屋根裏も見学ができる、とあったので、取り急ぎランスに行ってきた。

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~西正面中央部分上部より両塔を仰ぎ見る~

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~こちらは北塔の中から上を見上げたもの~

朝寝坊したせいで、出発が午後になってしまったので、もし、見学者多数で見ることができなかったらどうしよう、と心配だったのだが、着いて見ると、列はできていたものの、20分位並んで登ることができた。南塔の下から狭い螺旋階段を延々登ると(確か294段と書いてあった)、南北尖塔の間に出ることができた。真上の両側に迫る南北両塔を仰ぎ見、西正面の薔薇窓の上部に当たるギャラリーに出ることができた。これはもう素晴らしい眺めだった。恐々と顔を乗り出すと薔薇窓が真下に見え、下からは模型のように小さく見えた聖人の彫刻が自分よりも大きな姿で鎮座している。ただギャラリーは非常に狭いのでちょっと怖い。スリルを満喫しつつも満足し、次に天井裏に入る。

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~天井裏の西正面側から交差部を眺める~

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~木組みが船底か宇宙船のよう~

ゴシック大聖堂の天井裏を見るのは初めての体験で、かなり興奮してしまった。しかもそれが理想の大聖堂に最も近いとされるランス大聖堂なのだから、なおさらだ。傾斜のきつい屋根を補強するため、かなり頑丈な木組みが組まれており、船底のような印象を受ける。そして足元には堂内から見上げた天井の裏側の粗い石の繋ぎ目が見える。ゆっくり目に焼き付けるように見ながら、交差部の天井裏に着く。ここの補強部材は一層堅固で複雑だ。

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~交差部、複雑な補強材~

そしてここから南翼廊側の外に出る。屋根に沿って、内陣の外周を一周することができるのだ。またまた大感動してしまった。屋根に触れる、フライングバットレスを真下に見ることができる、外陣を見下ろせる、どれも初めての体験で、今迄よりもずっと間近に大聖堂に接することができたような気がした。journee de patrimoine、やるじゃない、と思っていると、登り口に、「南塔、一人7ユーロ」と看板が出ているではないか。無料ではないにせよ、普段でも見ることができたんだ、とちょっとがっかりしたが、それでも今日は大きな収穫があったのでとても得をしたような気分になった。

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~南塔とフライングバットレスの規則正しい配列~

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~南翼廊端より南塔を見る~

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~内陣屋根、鳥獣の彫刻が町を睥睨する~

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~フライングバットレスを見下ろす~

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~放射礼拝堂とバットレス~

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~非常に上昇感のある堂内~

また、堂内も改めてゆっくり見学した。今日は西正面扉が閉じていたので、光が過度に堂内に差し込まず、神秘的な雰囲気の大聖堂堂内を見ることができた。下層のアーケードが非常に高いので、天井を見上げるとかなりの上昇感を受ける。内陣のステンドグラスも素晴らしかった。

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~かなり天井が高い印象を受ける~

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~内陣上部のステンドグラス(1)~

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~内陣上部のステンドグラス(2)~

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~内陣上部のステンドグラス(3)~

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~西正面上部薔薇窓~

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~側廊、整然とした配列が美しい~

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~夕闇が下り、ライトアップされた西正面~

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~同じく西正面~

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~ライトアップされた西正面を見上げる、威厳のある美しい姿~


DSC06187.jpg~外陣部分のライトアップ、曇り空のため、少し不気味な雰囲気を醸し出している~

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~極彩色の彫刻群、一番右がランスの微笑~

その後、折角またランスに来たので、5月に見た夜のライトアップショーをもう一度見ていくことにして夕食を食べながら夜になるのを待つ。ショーが始まったてから大分経つのだが、相変わらずすごい人出で、写真は2回目からしか撮ることができなかった。今日は生憎の曇り空だったので、ライトアップの写真を撮ると夜空が朱色というか、血色というか、ちょっと不気味な色に写る。これはこれで、また違った雰囲気でいいのかも知れない。

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~光のショーの西正面(1)~

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~その(2)~

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~その(3)~

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~その(4)、背景の朱色の空が非現実的な雰囲気を見せる~

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~その(5)~

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~その(6)~

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~その(7)~

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~西正面を下から見上げる、以下極彩色に彩られる西正面をご覧下さい(1)~

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~その(2)~

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~その(3)~

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~その(4)~

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~その(5)~

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~その(6)~

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~その(7)~

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~その(8)~

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~その(9)、ランスの微笑が西正面に大きく映し出されて~

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~その(10)、ライトアップショーの終わり~

久しぶりに見たが、やはり素晴らしいショーだった。800周年記念行事なので、10月23日迄となっているのだが、アミアン大聖堂のように、恒例のショーとなるのではないかと思う。と言うより、是非今後も毎年やって欲しいものだ。


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初めまして

ゴシック建築に興味がある学生です。
ネットで大聖堂の画像検索をしていた折、
偶然こちらにたどり着きました。

画像が鮮明で、あまり見られない位置から撮影されたものもあり、
大変感激いたしました。

これからも更新楽しみにしております。

Re: 初めまして

あずさ様

コメント頂き、有難うございます。私もゴシック建築に魅せられた者の一人ですが、外観の美しさや堂々たるスケールばかりでなく、それを支える様々な建築技術にも、接するたびに関心させられます。

まだまだご紹介したい素晴らしい大聖堂が沢山ありますので、またお暇な時にでもご覧頂ければ幸いです。

素晴らしいです!

クータンスさま、お久しぶりです。
今回はランス大聖堂ですね!文化遺産の日はパリだけでなく地方でも様々なイベントを行っているようで、羨ましい限りです。
あのランス大聖堂に登れるなんて…。私もあの高さからの眺めを堪能してみたいです。
屋根裏も見る機会はほとんどないので、写真を興味深く眺めました。
内部の写真を見た瞬間、昨年のフランス旅行でランス大聖堂を見学したときの記憶が瞬時によみがえりました。
ゴシックの大聖堂の美しさをこれからもクータンスさまのブログで堪能したいと思います。

Re: 素晴らしいです!

せあらん様

ご無沙汰しております。
今回屋根裏に上れたのは思わぬ収穫でした。横風の力を受けるので、当然内側から補強をしているとは思っていましたが、これ程頑強に補強がなされているとは思いませんでした。上空の強風は予想以上ということでしょうか。アミアンもどうやら同じように塔と屋根裏に上れるようです。近い内に行ってみたいと思います。
プロフィール

クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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