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パヴィア修道院

ミラノ滞在(といっても大聖堂を見ただけだが)を終え、ピサ大聖堂へ行く途中、ミラノの南30km程のところにあるパヴィア修道院に立ち寄った。

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~壮麗な西正面~

パヴィア修道院は、ミラノ公国を成立させた初代ミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの命により建立された、ロンバルディア・ゴシックと呼ばれる、イタリア後期ゴシックの代表作だ。ヴィスコンティ公の妻であったカテリーナが難産をした際、「自分が出産で亡くなったら、(彼女が住んでいた)パヴィアに修道院を建てて欲しい」との遺言をヴィスコンティ公に遺し(結果、無事出産はできたのだが)、これを聞き入れる形で1396年、建設が開始された。ヴィスコンティ公の死去による中断などを経て、数名の建築家により建設が続けられ、1473年には西正面を除き大部分が完成する。建築家の中にはミラノ大聖堂の建設に携わった者もいたことから、修道院の構造はミラノ大聖堂を縮小したような平面・立面プランをしている。現在でも修道士達がここで戒律を重んじながら生活を営んでいる。れっきとした現役の修道院なのだ。

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~西正面と中央の採光塔~

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~西正面拡大部分、これがゴシック?~

この修道院も建築様式はゴシック分類されているのだが、ここでも外観からゴシックだと想像するのは難しい。まず西正面(ゴシック様式の特徴を備えているのは堂内天井の先頭アーチ位)。写真をご覧頂ければお分かりのように、どちらかと言えば、バロック様式とも思えるような豪華絢爛な装飾で満たされている。ゴシック建築の西正面にあるような扉口彫刻やタンパン、あるいは切妻浮彫彫刻といったものは一切無く、ただ所狭しと聖人像や文様装飾が飾られている。長方形で規則正しく区切られ、整然とした印象を受る。ここには、ゴシックの大聖堂に見られる上昇感は無い。とは言うものの、白を基調とした大理石の繊細な装飾で飾られた西正面は、ゴシックかどうかと言うことに関係なく、大変美しい。

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~美しい繊細な彫刻群~

堂内も大変美しく、壁面・天井が全て装飾やフレスコ画で満たされている。特に天井を天空の夜空に見立てたフレスコ画は、深みがあるながらも鮮やかな緑青色で描かれ、例えようもない美しさだ。ただ、大変残念なことに、ここでは写真撮影が禁止されており、写真を取ることができなかった。撮影禁止は堂外も同じで、西正面の写真を取っていたら、修道士に厳しく注意された。

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~西正面、静謐な時間が流れる~

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~修道院入口~

堂内ではもっと厳重で、オフシーズンの観光客が殆どいない中、修道士が二人堂内におり、見て回る観光客をじっと見て(睨んで?)いる。とても写真など取れるような雰囲気ではなかった。観光名所ではなく、今でも使用されている祈りの場なのだから、ということなのだろうが、非常に残念だった。他にも、今回見て回ったイタリアの宗教建築では、撮影禁止のところがとても多かった。他の人の迷惑になるような行為はダメだろうが、写真を見て訪れる人が増えれば、大聖堂(修道院)にとっても良いことだと思うのだが。だが、ここで本当に美しかった堂内の雰囲気をお伝えできないのは本当に残念と思い、インターネットで検索してみたら、結構写真がアップされていた。夏など、観光客の多い時期にはチェックも甘いのだろうか。無礼は承知ながら、以下に転載させて頂いた。本当に美しい修道院なので、近くに寄られる機会があれば是非立ち寄ってみて欲しいと思う。

Pavia2.jpg
~拝借した堂内写真(1)~

Pavia3.jpg
~その(2)~



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クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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