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セビリア大聖堂(スペイン旅行その4)

アルカサールのあまりの素晴らしさに見とれて、大分時間を取ってしまったが、いよいよお目当ての大聖堂に行く。とにかく大きい。幅76m、長さ116m、スペインはおろか、キリスト教界で、ローマのサンピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール寺院に次いで三番目の大きさだそうだ。ただ、広さに比べ、内陣天井迄の高さが30mと、フランスのゴシック大聖堂と比べ、大分低い。そのため、中に入っても、ただただ広大な空間という印象を受けるのみで、フランスの大聖堂のような、ゴシック建築特有の上昇感というものはあまり感じられない。

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~セビリア大聖堂外観~

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~広大な内部空間(1)~

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~広大な内部空間(2)~

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~奥行きのある空間処理~

また、上から眺めると屋根がなく、天井の裏側がむき出しになったような形になっている。

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~ヒラルダの塔から眺めた大聖堂~

建築の開始されたのは1403年、ゴシック期の終期に当たり、過剰装飾とも言われるフランボワイヤン(火炎)様式の装飾や、内陣後部にはルネサンス様式の丸天井の礼拝堂等が付加され、統一感の無いごちゃまぜの建築という印象を受ける。建築様式としては確かにゴシックなのだが、芸術としてのゴシック大聖堂としては、ただただ広いだけの上昇感の無い失敗作のようにも映る。

にも拘わらず、セビリア大聖堂が不思議な魅力でもって人を引き付けるのは、キリスト教芸術とイスラム芸術がうまく調和しながら共存しているからに他ならないと思う。その代表となるものが、イスラム教徒の占領時代に建設され、その後キリスト教徒による奪還後改装されたヒラルダの塔だろう。

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~ヒラルダの塔~

また、大聖堂は昔のイスラム教徒によるモスク跡に建てられているのだが、同時代から存在するオレンジの中庭から眺める塔は、異国情緒に溢れ、ゴシックの大聖堂なのか、イスラムの建築なのか分からなくなるような、不思議な感覚に囚われる。高さ94m、なんとも美しい塔である。

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~オレンジの中庭から見たヒラルダの塔~

私がセビリア大聖堂をどうしても訪れたかった一番の理由は、内陣主祭壇の大彫刻屏である。もう20年も前になるが、大学の卒業旅行で訪れ、あまりの繊細さ、美しさに圧倒され、また見てみたいとずっと思っていたのだ。20年振りに改めて見る大彫刻屏は、心の中で膨らんでたイメージをはるかに上回る素晴らしいものであった。面積360㎡、キリスト教世界で最大の祭壇屏で、45コマの区画に1000体以上の彫像でキリストの生涯が語られている。

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~人の手によるものとは思えない繊細な彫刻群~

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~拡大部分~

また、ステンドグラスも、フランスの12、3世紀の深みのあるものとは違うが、15世紀以降の色彩鮮やかなものが数多く嵌め込まれている。

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~ヒラルダの塔のステンドグラス~

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~ステンドグラス(2)~

夜のライトアップも情緒があり良かった。石材自体が若干オレンジがかった色をしているからなのか、黄色の光を受けた大聖堂やヒラルダの塔は、冬なのに暖かく感じられ、北フランスのどちらかというと冷たい印象を与える荘厳な大聖堂の夜景とはまた異なる魅力を湛えていた。

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~ライトアップ(1)~

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~ライトアップ(2)~

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~ライトアップ(3)~
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はじめまして

はじめまして、こんばんは。
足跡からお邪魔させていただきました。

お写真の美しさにびっくり!鳥肌がたちました。
まるでその場にいるかのような臨場感ですね。

フランス在住とはなんと羨ましい・・
またいろいろなお写真やお話をうかがいに、
お邪魔させてやってくださいね。

Re: はじめまして

はじめまして。ご覧頂き有難うございます。
こちらこそ、ささめ様のブログ大変興味深く読ませて頂きました(特に
外国産さなだ虫のところ、こちらに住んでいる身として「納得、納得」
と読みながら思わずうなすいてしまいました)。
またお邪魔させてください。
プロフィール

クータンス

Author:クータンス
学生時代からフランスとゴシックの大聖堂に魅せられ、紆余曲折の人生を歩んだ結果、フランス永住の道を選択しました。
ここでは、フランスを中心としたゴシックの大聖堂を紹介したいと思いますが、フランスでは夜になると大聖堂は勿論のこと、殆どの歴史建造物がライトアップされます。また、単なるライトアップのみではなく、いくつかの大聖堂では、素晴らしい光のスペクタクルを見せてくれるところもあります。こういった大聖堂の写真も一緒に載せていきたいと思います。

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